~ 自己破産 ~ 自己破産にまつわる逸話
自己破産が成立したら、申し立てを行った債務者には借金を支払う義務が無くなります。
ですので通常は、その時点で解放・・・という事になります。
ですが、中にはそれでも取立てがやってくる、あるいは本人に取り立てるのが無理なら親兄弟、親戚の方に取り立てに行く、というイメージを持っている人が結構いるようです。
しかし実際には、そういう事はありません。
仮にあったとしても、弁護士を通してやめさせることができます。
もしそれでも続行するようなら、その金融業者は逮捕される事になるでしょう。
法律上で、自己破産成立以降の取立ては禁止されています。
負い目はあれど、法律が守ってくれるのですから、そこは卑屈になる必要がありません。
しっかり対処しましょう。
一番多い自己破産にまつわる話としては、自己破産をしてしまったら会社を解雇されてしまう、という点です。
実際、これはありえます。
自己破産をすると、一部の資格がしばらく使えなくなったり、地位につけなかったりという制限があります。
それに引っかかれば、その間はその仕事ができなくなります。
そういう場合、部署移動というケースもありますが、多くの人は自主的に辞めるように促されます。
ただ、会社側から一方的な解雇を言い渡される事はありません。
その為、首を横に振ることは可能です。
もっとも、その後その会社で気持ちの良い仕事ができるかというと、難しいというのが現状のようです。
もし資格制限に引っかからない場合は、続ける事は可能でしょう。
債権者が会社に電話して借金や自己破産のことを言っている可能性もありますが、そうでなければ、会社にそれらの事実が伝わる事はありません。
ただ、解雇にはならずとも、継続が難しくなる事はあります。
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長い人生の中では、誰かにお金を借りなければいけない状況を経験することもあるでしょう。
問題は借りる相手です。
親や兄弟、親しい友人などであれば、通常、あまり深刻な事態に発展することはないでしょう。
しかし、消費者金融などの業者に借金をした場合は、返済が滞るとどんどん事態が悪化し、下手すると人生を狂わせてしまいます。
最近は安易にお金を借りられる方法が増えてきています。
キャッシングローンを始め、カードを使った安易なキャッシングなど・・・。
キャッシングの審査も年々甘くなってきています。
返済能力に若干疑問がある状態と判断しても、それを承知の上で融資する所も少なくありません。
そのような影響で、多額の借金を背負うことになった人がここ10年でかなり増えました。
悪徳業者に騙されたというケースは依然として多く存在します。
しかし一方、客観的に判断しても本人の無責任さが原因と思われるような状況で窮地に追いやられるケースが増えてきているのも事実です。
そんなケースに該当する人にとって、最後の望みは「自己破産」制度です。
自己破産とはどんな制度なのでしょうか?
簡単に言えば、債務者が返済能力を著しく失って、経済的に破綻し、もう支払い能力がない・・・と裁判所が判断した場合、債務者の財産全てを換価することで、借金の返済義務を免除するという制度です。
もっと簡潔に言えば、「ない袖は振れないので、もういいよ」という事です。
ただしその際、必要最低限の生活費・財産以外は全て没収されます。
そして、今後の生活も少なからず制限が加えられます。
とはいえ、自己破産をすれば借金が帳消しになるのは事実であり、制度を利用する事で、自殺などの最悪なケースを免れた人々も多くいます。
自己破産は、個人に対する救済措置として国が設けた制度なのです。
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