~ 自己破産 ~ 申立書類を届ける場所
自己破産に必要な書類が全て揃ったら、しかるべき所へ提出します。
弁護士に依頼しているなら提出も代行してくれるので問題ありませんが、司法書士に依頼している場合や、自分で全て行うという場合は、本人が提出する必要があります。
では、一体何処に提出すればいいのでしょう。
それは、地方裁判所です。
自己破産の審尋を行うのは地方裁判所なので、当然といえば当然ですね。
ただ、どの地方裁判所でもいいというわけではありません。
申し立てを行う人の住所地を管轄している地方裁判所でなくてはならないのです。
つまり、債務者が実際に生活をしている所の管轄している地方裁判所ということです。
この際、親類の家に住んでいる場合は、親類の住所の管轄を行っている地方裁判所で申し立てを行う必要があります。
地方裁判所に提出する前に、まず記載ミスのチェックをしっかりする事が重要です。
非常に厳しいチェックがされるので、各書類しっかり準備しましょう。
ここで一つ豆知識ですが、申立書に使用した印鑑を持っていけば、提出時のチェックでミスが見つかった場合、その場で訂正が可能です。
二度手間を省く為にも、自分で裁判所に提出する場合は必ず持っていくようにしましょう。
提出の際は、出して終わりではなく、とにかく細かい所までとことんチェックされます。
多くの人は、ここで一度は必ず引っかかるといわれています。
弁護士を雇う人が多い理由の一つに、こういった書類の提出時の面倒が省けるというものがあるくらいです。
自分で自己破産の書類を提出する場合には、あらかじめ最善を尽くしてチェックしておきましょう。
スポンサード リンク
スポンサード リンク
長い人生の中では、誰かにお金を借りなければいけない状況を経験することもあるでしょう。
問題は借りる相手です。
親や兄弟、親しい友人などであれば、通常、あまり深刻な事態に発展することはないでしょう。
しかし、消費者金融などの業者に借金をした場合は、返済が滞るとどんどん事態が悪化し、下手すると人生を狂わせてしまいます。
最近は安易にお金を借りられる方法が増えてきています。
キャッシングローンを始め、カードを使った安易なキャッシングなど・・・。
キャッシングの審査も年々甘くなってきています。
返済能力に若干疑問がある状態と判断しても、それを承知の上で融資する所も少なくありません。
そのような影響で、多額の借金を背負うことになった人がここ10年でかなり増えました。
悪徳業者に騙されたというケースは依然として多く存在します。
しかし一方、客観的に判断しても本人の無責任さが原因と思われるような状況で窮地に追いやられるケースが増えてきているのも事実です。
そんなケースに該当する人にとって、最後の望みは「自己破産」制度です。
自己破産とはどんな制度なのでしょうか?
簡単に言えば、債務者が返済能力を著しく失って、経済的に破綻し、もう支払い能力がない・・・と裁判所が判断した場合、債務者の財産全てを換価することで、借金の返済義務を免除するという制度です。
もっと簡潔に言えば、「ない袖は振れないので、もういいよ」という事です。
ただしその際、必要最低限の生活費・財産以外は全て没収されます。
そして、今後の生活も少なからず制限が加えられます。
とはいえ、自己破産をすれば借金が帳消しになるのは事実であり、制度を利用する事で、自殺などの最悪なケースを免れた人々も多くいます。
自己破産は、個人に対する救済措置として国が設けた制度なのです。
スポンサード リンク