~ 自己破産 ~ 司法書士の力を借りよう
借金整理を行うなら、たいていの人は弁護士への依頼を考慮するでしょう。
しかし情報を集めていくうち、別の選択肢があることに気が付くかと思います。
司法書士の存在ですね。
弁護士と司法書士は、借金整理を行う上では同じような味方をされる事が多く、並び語られる事が多いのが特徴です。
実際、この2つの職種が、借金整理の大きな味方をしてくれる職種といえます。
では、弁護士と司法書士、違いはあるのでしょうか。
もちろん、職種として同じという事はないのですが、借金整理を依頼するにあたって、その内容に違いがあるかどうかというのは非常に重要な点かと思います。
結論からいうと、違います。
弁護士は借金に関する全般的な代理を行う権利を持っており、一方の司法書士の場合は、140万円以下の借金についての交渉権及び簡易裁判所に対しての訴訟代理権を持っています。
つまり、弁護士の方ができる範囲が多いといえます。
当然、弁護士の方が費用は高くなるのですが、その額は実に倍くらいの差があります。
よって、状況によってはどちらがいいか、というのが変わってくるのです。
では、自己破産の場合はどうでしょう。
自己破産の場合は、司法書士だと書類を作るまでがその業務範囲で、書類提出などは自分で行う必要があります。
全てを任せるという事にはなりません。
ただ、自分がすべき事はしっかりと教えてもらえるので、安く済ませたいならば司法書士の方に依頼するといいでしょう。
自己破産ではなく任意整理の場合は、司法書士でも全て代理してくれます。
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長い人生の中では、誰かにお金を借りなければいけない状況を経験することもあるでしょう。
問題は借りる相手です。
親や兄弟、親しい友人などであれば、通常、あまり深刻な事態に発展することはないでしょう。
しかし、消費者金融などの業者に借金をした場合は、返済が滞るとどんどん事態が悪化し、下手すると人生を狂わせてしまいます。
最近は安易にお金を借りられる方法が増えてきています。
キャッシングローンを始め、カードを使った安易なキャッシングなど・・・。
キャッシングの審査も年々甘くなってきています。
返済能力に若干疑問がある状態と判断しても、それを承知の上で融資する所も少なくありません。
そのような影響で、多額の借金を背負うことになった人がここ10年でかなり増えました。
悪徳業者に騙されたというケースは依然として多く存在します。
しかし一方、客観的に判断しても本人の無責任さが原因と思われるような状況で窮地に追いやられるケースが増えてきているのも事実です。
そんなケースに該当する人にとって、最後の望みは「自己破産」制度です。
自己破産とはどんな制度なのでしょうか?
簡単に言えば、債務者が返済能力を著しく失って、経済的に破綻し、もう支払い能力がない・・・と裁判所が判断した場合、債務者の財産全てを換価することで、借金の返済義務を免除するという制度です。
もっと簡潔に言えば、「ない袖は振れないので、もういいよ」という事です。
ただしその際、必要最低限の生活費・財産以外は全て没収されます。
そして、今後の生活も少なからず制限が加えられます。
とはいえ、自己破産をすれば借金が帳消しになるのは事実であり、制度を利用する事で、自殺などの最悪なケースを免れた人々も多くいます。
自己破産は、個人に対する救済措置として国が設けた制度なのです。
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